こんにちは、前回のお話の続きです。江ノ島の神様が、タケコさん、タキコさん、タナコさんということが分かりました。
では、3姉妹の両親はどなたなのでしょうか?
3姉妹のご両親は?
3姉妹のご両親は父:天照大神(アマテルカミ)母:ハヤコヒメです。ハヤコさんはアマテルカミの従兄妹にあたる方です。アマテルカミの父のイサナキさん(一般的にはイザナギノミコトと呼ばれる)とハヤコさんの父のクラキネさんは兄弟です。
3姉妹の父:アマテルカミ
アマテルカミ(一般的にはアマテラスオオミカミの名で知られる)は第8代アマカミです。アマカミとは古代の天皇を指します。
外祖父のトヨケカミ(豊受大神として知られる)がアメミヲヤ(絶対神、創始神のニュアンスに近い)に八千回もお祈りして誕生されました。
※紀元前1000~500年の間で既に、創始神が信仰されていました。旧約聖書が書かれたのが紀元前400年頃と言われていますので、初代アマカミのクニトコタチ(紀元前4000年頃)まで遡れば、日本の信仰・哲学観は非常に歴史が古いことが分かります。
創造神の呼び名 | アマカミ | 年代 |
アメ | 初代:クニトコタチ | 紀元前4000年頃 |
アメナカフシ | 三代:トヨクンヌ | 紀元前1500年頃 |
アメミヲヤ | 六代:オモタル・カシコネ | 紀元前1000~500年頃 |
アマテルカミはどんな方?
ホツマツタヱ関連書籍を読む限り、とても素晴らしい人物だと分かります。アマテルカミの卓越した指導力によって国は豊かになります。アマテルカミは人の真の幸せとは何か?人とは何であるか?哲学的な洞察を深めた方です。
チヨミ草(不老長寿の薬とされた)という苦い野草を常食し、たいへん長生きされました。晩年は伊勢の地で人々の教導にあたり、外祖父のトヨケカミがカミアガリ(生きながら洞穴に入り、死を迎えること)された場所(京都の久治岳とされる)でお亡くなりになります。
トヨケカミやアマテルカミのように、「生きながら世の民の幸せを願って、ひとり洞穴に入って死を迎える」ことはなかなか出来ないことではないでしょうか?(私利私欲にまみれていたら出来ません。)
昨今、日本人の自己肯定感の低さが指摘されていますが、これほど道徳性と、精神性を持つ素晴らしいご先祖様がいらっしゃることを誇りに思っていいと思います。
アマテルカミの時代(紀元前1000~500年頃には既に、大地が地球(クニタマと呼ばれた)として認識され、円周率は3.16(現代の3.14に近い)として認識されていました。
縄文時代といえば、一般的に文字や文化を持たず、狩猟や木の実を収穫する原始的な生活をしていたと考えられがちですが、既に高度な国家と文化があったということになります。(この話はまた別の機会にブログで書きたいと思います。)
3姉妹の母:ハヤコヒメ
3姉妹の母はハヤコさんという方で、アマテルカミの妃となります。姉のモチコさんもアマテルカミの妃で、第一子(ホヒノミコト)を産んでいますが、ホノコさん(瀬織津姫の名で知られる)が正姤に選ばれたことを妬みます。
ハヤコさんもまた、アマテルカミの弟のソサノヲさんに恋してしまい、姉妹でアマテルカミを亡き者にして、ソサノヲさんをアマカミにしようと画策します。
そのことが、ホノコさんの妹のハナコさん(同じくアマテルカミの妃)に知られてしまいます。ハナコさんは姉のホノコさんに報告し、罪が発覚します。
怒ったソサノヲさんは屋根に馬を投げ入れて、その場に居たハナコさんは機織り機で事故死してしまいます。一連の事件に心を痛めたアマテルカミは岩戸にお隠れになります。
モチコさん、ハヤコさん姉妹は宇佐へ蟄居謹慎処分となります。ハヤコさんはそれでも収まらず、兄のシラヒトさんと父の舎弟のコクミの集団(オロチ)と共謀でソサノヲさんと縁談が上がった娘を次々殺めてしまいます。
ソサノヲさんはやむなく、オロチを征敗し、ハヤコさんを殺めます。そして、ハヤコさんの娘の3姉妹も全国を放浪する身となります。
後にアマテルカミはイセノミチ(夫婦の心得)を制定しますが、その背景にはハタレの乱やこうした悲しい事件もあったのでしょう。
3姉妹の嫁ぎ先は?
3姉妹はそれぞれ立派な家に嫁ぎます。タケコさんはソサノヲさんの跡取りのオホナムチさん、タキコさんはオオヤマスミさんと結ばれ、タナコさんはイフキヌシさんの妻になります。
そして、長女のタケコさんはアマテルカミの重臣となるクシヒコさん(大国主の名で知られる)という立派な方を生み、タキコさんの娘のコノハナサクヤヒメは十代アマカミのニニキネさんに嫁いで、十一代アマカミのホオデミさんを生みます。
タナコさんの夫のイフキヌシさんはアマテルカミの弟のツキヨミさんの息子です。アマテルカミの甥たちの中でも優れた人物で、ハタレの乱(全国的に起きた叛乱)で大活躍します。
アマテルカミの親心
ハヤコさんは罪を犯しましたが、タケコさん、タキコさん、タナコさんに罪はありません。3人の娘さんたちが立派な家に嫁いだのは、娘として幸せになって欲しいというアマテルカミの親心ではないでしょうか?
江島神社で祭られていた3人の女神さまは、実はアマテルカミの娘さんで、その方たちから立派なお子様たちが生まれて育っていきました。
あの偉大なアマテルカミの娘さんなのですから、強力なパワーがあるのも頷けます。
タケコさん、タキコさん、タナコさんのことを書くと約束して月日が経ちました。どのようにブログを書くかまとまってから、江島神社を参拝し、報告しました。
帰りの駐車場に3羽の雀が止まっていました。タケコさん、タキコさん、タナコさんが来てくれた!と思いました。当初は存在を感じられなかったタナコさんですが、ずっと閉まっていた社殿の御扉が開いていたので、来てくださっていたようです。
お三方から『よろしく頼む』そう言われた気がしました。