こんにちは!今日はアマテルカミ(天照大神)が人々の服装について述べておられる一節をご紹介します。いつものように池田満氏の「ホツマツタヱを読み解く」から引用します。
「ホツマツタヱ」や「フトマニ」等のヲシテ文字で書かれた文献は五七調のウタになっており、「ト」や「ホ」等の一文字でも多数の意味を持ちます。
そのため、ヲシテ文字を目で追っただけでは、なかなか理解し得ないところが多数あります。
筆者のオオタタネコさんが書いた時代がだいたい2,000年程前になりますので、現代では使用されていない古語がふんだんに盛り込まれており、
どういう意味だろうと頭を悩ませる箇所もあります。
それを池田満氏が現代人にも分かりやすいように、絶妙な注釈をつけてくださっているので、そちらをご紹介します。
現代人にもすっと入ってくる内容ですので、たいへん興味深いのではないでしょうか?
人々の服装について考えてみると、誰しもお洒落をして着飾ることは楽しいものである。
しかし、服装もあまりに贅沢に及んでしまうと懐具合に悪影響をもたらす。
(中略)キヌを多用して衣服を作ったり、(当時は草木の繊維で織るユフが主流だった)
染色を極めた過度のお洒落は、自然と農作業の方には力が注がれなくなる。
これでは良質の稲は得られない。(衣服は)最低限のイノチを繋いでゆくだけのものしかない。
ゆくゆくは糧の不足をきたすであろう。
また、過度にすぎた贅沢は天候の不順をも招く恐れがある。そして租税の滞納をきたせば社会は混乱が生じる。
名は体を表わす、という言葉もあるように、衣装にはヒトの心のありようも方向づけてゆく働きがある。
過度の装いは、驕りの心を招き、目先の利にばかり走るようになる。小利口が過ぎてくると、
これはハタレ(理由なきまでに金品を強いて要求すること)の成り初めである。
人々が華美におもむけば、やがてはハタレの横行を呼んで、人々は苦しむことになる。
驕り高ぶりはハタレの原因
この内容を見ると、ハタレの原因は私たちの心の中にある「驕り」「驕慢」が原因であるとアマテルカミは仰っています。
この驕りや驕慢は本当に厄介で、知らず知らずのうちにむしばまれていたりします。
アマテルカミはこの心の内側に潜む傲慢さに、常に目を光らせていたことが分かります。
美鈴も知らず知らずのうちに驕慢になっておりました。
今日はアマテルカミの服装について語られた内容を取り上げてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました!