上古代の死生観

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こんにちは!上古代のご先祖様は人の死後はどのようになると考えていたのでしょうか?ちょっと見ていきたいと思います。

上古代の方々は精神性が高く、かなりスピリチュアルだったようです。ヤマトタケさんもご自身が置かれた境遇がソサノヲさんと似ていたため、自分はソサノヲさんの生まれ変わりと信じていました。(ちなみにこのお二方は似ている部分も確かにあるのですが、ちゃんと別々の魂を持つ別人でした。)

ヤマトタケさん:今日12月15日はお誕生日ですね!

では、人が亡くなった後の魂(古代では心と考えた方)はどのようになるのでしょうか?

現代では「魂」と聞くと一種のエネルギー体とかアストラル体などの、ある種肉体に宿るものみたいなイメージがありますが、ヲシテ文献(ヲシテ文字で書かれたホツマツタヱやミカサフミなどの古代文献のこと)に出てくる「タマシヰ」という言葉は、心の在り方を表しています。

タマシヰとはどういう意味か?

この「タマシヰ」という言葉は、「タマシヰ」という一語ではなく、「タマ」「シヰ」という二つの言葉から成り立っています。では、それぞれの言葉の意味を見てみましょう。

「タマ」とは、ヒトの意識や記憶、他人を思いやる心、良心などを表し、「シヰ」とは、肉体からくる欲求、すなわち食欲や性欲などを指します。そして、「タマ」は宇宙の源:アモトからもたらされるものと考えられていました。

この「タマ」「シヰ」タマノヲで結び付けられており、人が亡くなるとこのタマノヲが解かれ、タマ宇宙の源のアモトへシヰクニタマ(=地球)へ帰っていくとされていました。

しかし、「シヰ」の欲求が強すぎた場合は死後もアモトへ帰ることが出来ずに苦しむことになります。そして、心がねじ曲がっているとタマノヲが解けずに彷徨い、挙句の果てにはに生まれ変わることにもなります。(もはやヒトではなくなる)

そのため、この迷えるタマシヰを大宇宙の中心に返すためにタマカエシの祭りを行っていました。

このタマカエシの記述は度々ホツマツタヱに散見するのですが、最も大多数が亡くなったハタレの乱では、タケミカヅチさん、ツワモノヌシさん、フツヌシさん、ココトムスビさんが共同してこのタマカエシの祭りを行っています。

理想としては死後に早く大宇宙の中心に帰り、またすぐに地球人として生まれ変わって、人生を楽しむことが良いとされていました。

では、反対に人が誕生するときにタマシヰはどのようにやってくるのでしょうか?

ヒトの誕生時、タマシヰはどこからやってくる?

母親の胎内で受精卵が育ち、妊娠5カ月目くらいになると、胎児はリンゴ1個ぐらいの大きさになります。この時期に「アモト」から「タマ」が下されてきます。そして、「タマ」「シヰ」タマノヲで結び付けられてヒトの心になります。

つまり人の体の中に「タマシヰ」が宿るのがだいたい5カ月目くらいと考えられてたということですね。

ヰクラムワタとは?

フトマニの記事でヰクラムワタという言葉が出てきたと思うのですが、このヰクラムワタとは、人体の構成成り立ちを表す哲学用語になります。「ヰクラ」の「クラ」とは目に目無いものを意味し、「ムワタ」「ワタ」とは内臓を示します。

「ヰクラ」は、更に細かく「ココロバ」、「タマ」、「ミヤビ」の要素に分かれます。それぞれの性質を見てみましょう。

心の動きをここまで細かく把握していたとは本当に驚きですよね。日本人ならではの繊細さはこんな古代からも根付いていたことが分かります。今日は上古代の死生観というテーマでお話ししてみました!最後までお読みいただきありがとうございました!

参考図書:ホツマ辞典:池田満氏著

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