こんにちは!先日はホツマツタヱが書かれた理由について述べ、ヤマトタケさん(日本武尊)の願いはアメナルミチを伝えることとお伝えしました。
今回はこの壮大なテーマ、アメナルミチについて、今一度考えてみたいと思います。
アメナルミチ自体、抽象的で漠然としたイメージが強く、一見すると捉えにくい概念ですが、ホツマツタヱを読む上で感じた内容を纏めてみたいと思います。
美鈴はアメナルミチは国家指導者や中間指導者だけに必要な概念ではなく、先生、師匠、親、兄、姉、先輩など目上の立場の人にも有益な教えであると思っています。
では早速、池田満氏の著書を参考にしながら、見ていきましょう。
ソサノヲさんの思い違い
時のアマカミ(=天皇)のアマテルカミ(天照大神)は指導する側の人間は愛を持って教え導く立場であり、力や権力で服従させるのは誤りであるとお考えでした。
アマテルカミの弟、ソサノヲさんは御父上のイサナギ様よりネノクニ(北陸道)のクニカミ(司)になるようにミコトノリを得ていました。

しかし、兄のアマテルカミは権力を振りかざすのが政治であると思い込んでいた弟を長い間クニカミに任じることが出来ませんでした。
そのためハタレの乱が勃発し、暴挙を起こしたソサノヲさんに対して、以下のウタを詠みます。

権力や武力は罪人を断罪するために必要なのであって、根底に国民を幸福に導くアメナルミチが備わってなくてはならないとアマテルカミはお諭しになるのでした。

ハタレの乱の後、甥のイフキヌシさんが叔父のソサノヲさんの元に遣わされることになります。

イフキヌシさんを前にしてソサノヲさんは自らの思い違いを悟り、ウタを詠んで自らの非を詫びます。
叔父がアメナルミチを体得したことを悟ったイフキヌシさんは共にハタレの残党を成敗します。
そして、遂にアマテルカミよりヒカワカミの称号を得て、サホコクニ(出雲)を統治することになったのです。(そのため氷川神社の御祭神はソサノヲさんなのでしょう)
そして、国名をサホコからイツモ(出雲)に変え、民の幸せを実現する政治を行います。
アメナルミチを私たちに置き換えてみる
ソサノヲさんの教訓を聞くとピンと来ないかもしれませんが、私たちは国家指導者ではなくても、親であったり、上司であったり、何らかの立場が与えられることがあります。
下の立場からすると、やはり上の立場にある人は、位置や権力があるので脅威に感じることもあるでしょう。
だからと言って、むやみの権力を振りかざせばハラスメントなど様々な問題につながってしまいます。
上の立場の人は親のような気持ちで下の立場の人にへりくだる心を持ち、愛を持って接し、下の立場の人は目上の人の立場を立てて、尊敬と感謝を表す。
これがアメナルミチの根本理想ではないかと思うのです。

今回はソサノヲさんの事例からアメナルミチを見ていきましたが、その他にもアメナルミチを考察できる箇所はホツマツタヱの随所に見られますので、また紹介していきたいと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
参考図書:「ホツマツタヱを読み解く」池田満氏著