安房神社のフトタマさん

こんにちは!今日は千葉県館山市に鎮座する安房神社について書きたいと思います。安房神社といえば日本三大金運神社として有名ですが、さて、その御祭神:フトタマさんについて綴っていきます。

白い鳥居が印象的な安房神社

日本三大金運神社

安房神社と言えば、日本三大金運神社の一つと言われ、年始には雑誌の特集が組まれている神社です。私はなぜ安房神社を参拝すると金運が上がるのか興味がありました。

突然訪れた参拝の契機

安房神社に行ってみたかったものの、「館山は遠いなぁ」と漠然と思い、なかなか参拝が実現しませんでした。ふとある時夫が「房総半島に旅行に行こう!」と言ったのです。

「安房神社に行きたい」と夫に言っていなかったので、びっくりしました。これは御祭神に呼ばれたのかと思い、早速御祭神について調べることにしました。

安房神社の御祭神とは?

神社の縁起を見ると、御祭神はあめのふとたまのみこと(天太玉命)と あめのひりとめのみこと(天比理刀咩命)とあります。

安房神社の始まりは2,670年前ということですから、紀元前640年頃でしょうか。神武天皇の時代が紀元前660年と言われていますので、誤差はあるとしても、紀元前600年あたりの古社ということになります。

神社の縁起を見ると、神武天皇の勅命により四国・阿波徳島のアメノトミノミコト(天富命)が忌部一族を率いて、房総南端の地を開拓します。

無事に開拓を終えた、アメノトミノミコトさんが祖父のアメノフトタマノミコトさんに感謝してお祀りしたのが由来と書いてあります。

ホツマツタヱのフトタマさん

御祭神のアメノフトタマノミコト(天太玉命)は、ホツマツタヱではフトタマさんという方です。フトタマさんは第七代タカミムスビ:タカギさんの第三子です。

ここで、フトタマさんのご実家、タカミムスビ家について説明します。(池田満氏のホツマ辞典参照)

タカミムスビとは?

日本を建国した初代クニトコタチにはトホカミヱヒタメという8人の御子がいました。それぞれをトノミコト、ホノミコトのように呼ばれていました。

この8人の御子が、住居の立て方や食料にふさわしい樹木を人々に教えるために、日本の各地に派遣されます。

東北地方(ヒタカミ)に派遣されたのが、タノミコトでその子孫がタカミムスビを代々名乗って栄えます。このタカミムスビ家からイサナギ・イサナミが誕生し、夫婦となって第七代アマカミ(古代の天皇)に即位します。

イサナギ、イサナミの長男であるアマテルカミ第八代アマカミとなります。

フトタマさんは第七代タカミムスビ:フリマロさんの子供で、当時皇太子であったホノアカリさん(アマテルカミの孫)に左の臣として仕えます。つまりタカミムスビ家とはアマカミを輩出し、アマカミをお支えする名門の家柄なのです。

フトタマさんの主人ホノアカリさん

フトタマさんの主人であるホノアカリさんとは、アマテルカミとセオリツヒメ:ホノコさんとの間に生まれたオシホミミさんの長子で、弟は天孫降臨で有名なニニキネさんです。

ホノアカリさんはヒタカミ(東北)におられたのですが、ナカクニ(近畿地方)の統治を任され、奈良のイカルガに宮を建てます。しかし、宮遷しの翌日にシラハニ山にカラスが飛ぶのを見て吉兆とし、アスカへの宮遷しを決めます。

しかし、朝廷の重臣であったアマノコヤネさんとクシヒコさん(二代目オオモノヌシ)が反対します。度重なる宮遷しは国の乱れに繋がると考えたのです。ですが、フトタマさんは反対意見を押し切ってアスカへの宮遷しを決定します。

ホノアカリさんの元を去ったアマノコヤネさんとクシヒコさんはニニキネさんに従います。本来であれば民の幸せを考えるのが朝廷なので、なぜフトタマさんは宮遷しに賛成したのでしょうか?疑問が残ります。

フトタマさんの子孫は後々物部氏、忌部氏として、朝廷の祭祀を司る家系として続いていきます。

参拝前の眠気

さて、安房神社へ向かう車の中でフトタマさんのことを考えながら、急に眠りこけてしまいました。(美鈴はこれを一之宮現象と呼んでいます)

目が覚めると、白い大きな鳥居が目の前に現れ、安房神社に到着しました。

本殿のフトタマさん

早速本殿に向かいました。日本三大金運神社とはいっても、キラキラした派手な神社ではありません。目の前に現れた本殿を見て、『うわっ、伊勢神宮だ』と思いました。

本殿は伊勢神宮と同じ神明造

伊勢神宮そのものという雰囲気なのです。本殿を見ていると『国家』、『朝廷』、『公=(Public)』という言葉が聞こえてきます。

実は伊勢神宮は訪れたことがなく、写真でしか見たことがないのですが、伊勢神宮の気を帯びた神社なのです。本殿にて祝詞を奏上し、自己紹介をすると、フトタマさんが歓迎して下さっているのが伝わります。

フトタマさんは『忠・誠・心』の一言に尽きます。朝廷を重んじ、主君に忠実な方なのです。主人のホノアカリさんに異を唱えなかったのは、フトタマさんの忠誠心ゆえでしょう。

本来ならば、国が乱れる原因となる宮遷しはしない方が賢明です。ただ、ホノアカリさんの立場からすれば自分の意見に忠実に従ってくれるフトタマさんの存在は心強かったでしょう。

ホノアカリさんのご出身は東北(ヒタカミ)ですし、フトタマさんのご実家もヒタカミのタカミムスビ家です。ヒタカミから遠い近畿の地でフトタマさんはホノアカリさんを支えていたのです。

フトタマさんにお礼を伝えて安房神社を後にしました。

安房神社の御利益

安房神社の御利益は交通安全、厄除け、開運、家内安全、商売繁盛です。フトタマさん御自身がアマカミ(古代の天皇)の重臣ですので、やはりお仕事関係で御利益がありそうです。

参拝後に起きた変化

安房神社の参拝後に強烈な毒出しが起こりました。参拝の翌日は倦怠感が続きましたが、房総半島で美味しいお魚を食べたせいか、参拝後は体がとても元気になりました。

安房神社の金運アップについて美鈴の見解

さて、金運アップについてですが、皆さんは神社を参拝する際に、御祈祷代、お賽銭、御朱印代、授与品、お守りの購入などで、ある程度お金を支払うのではないでしょうか?

神社で支払うお金は世のため、人のために役立つお金になりますので、回りまわって自分に返ってくることがあります。

金銭で戻る場合もあるでしょうし、ポイントや金券、仕事が見つかる、人から物をもらう、健康になるなど別の形の場合もあります。安房神社を参拝した多くの方が、その恩恵にあずかったため、金運神社として評判になったのではないでしょうか?

国を重んじ、忠誠心の篤いフトタマさんに会える安房神社に、機会がありましたら是非ご参拝ください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考図書:ホツマ辞典:池田満著

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA