こんにちは!今日は神奈川県中郡大磯町に鎮座する相模国総社の六所神社を紹介します。
総社とは特定地域の神社を合祀した神社のことです。こちらの御祭神は櫛稲田姫命、須佐之男命、大己貴尊の三柱です。
なんと、この六所神社は御祭神のソサノヲさんとイナダヒメがリアルにお出ましになります。
六所神社に限らず、神奈川は上古代(カミヨの時代)の御祭神がリアルにお出ましになる神社が多いです。
これは恐らく、神奈川の海岸沿いは富士南麓にあったアマテルカミ(天照大神)のミヤコ(ハラミノミヤ)に近く、ヒタカミ(東北)に向かう交通の要所であったためと思われます。
では、今回は六所神社とソサノヲ夫婦の魅力をたっぷり紹介したいと思います。

毎年5月5日に、国府祭(こうのまち)というお祭りが大磯町で開催されます。
このお祭りでは、相模国一之宮から五の宮までの神輿が集い、神揃山の『座問答』をはじめ様々な神事が執り行われます。
ゴールデンウイークということもあり、久しぶりに御祭神のソサノヲさんにご挨拶に伺おうと、息子を連れて六所神社に向かったのでした。(これは2024年5月5日のお話)

六所神社由緒とクシイナダヒメ
神社の由緒を見ると、崇神天皇の時代に出雲より移住し、この付近を開墾した人々が柳田郷と名付け、出雲の祖神である櫛稲田姫命、須佐之男命、大己貴尊をお祀りしたとあります。
とういことは、恐らくこの地に移住した人はソサノヲさんの子孫なのでしょう。クシイナダヒメとはソサノヲさんの妻であり、当時島根県を治めていたアシナツチという豪族の娘にあたる方ですね。
アシナツチさんには8人の娘がいて、ソサノヲさんと縁談話が持ち上がるたびにハヤコヒメ(ソサノヲさんの兄、アマテルカミの妃、ソサノヲさんと恋仲になる)に殺されてしまいます。
覚悟を決めたソサノヲさんはハヤコヒメを斬り、アシナツチさんの8番目の娘であるイナタヒメを妻に迎えます。
ソサノヲさんのお呼び出し
JR東海道線二宮駅からバスに乗り、六所神社最寄りのバス停で降りると、丁度、国府祭の目玉である『神揃山の座問答』が始まるようで、バスを降りた人が一斉に神揃山に向かいます。
『神揃山の神事かぁ、それはちょっと見たいかも』と、思わず行列の後を歩くと、
突然、ソサノヲさんから『こちら(六所神社)にいる』と言われました。(丁度今、神社は人が少ないので来るがよいという意味ですね)
美鈴は『はい!ソサノヲさん、ただいま!』とUターンして六所神社へ向かうのでした。
ここで美鈴は『ん?神揃山の神事があるのに、どうしてソサノヲさんは六所神社におられるのだろう?』と不思議に思っていると、


本殿でも神事が行われていたので、ソサノヲさんは神社におられたようです。入り口付近の池には色鮮やかな鯉も泳いでいて、とても素敵な神社ですね。

早速、本殿に向かい、仲良く並んでお出ましになっているソサノヲさんとイナタヒメにご挨拶をします。

イナタヒメの意外な素顔
奥様のイナタヒメとはっきり対面でお会いするのは初めてなので少し緊張します。
『この国の発展にご尽力くださり、感謝申し上げます』とお伝えし、おずおずとイナタヒメを見つめると、『あれ?』と思いました。
てっきり、ソサノヲさんに守られているか弱い女性をイメージしていたのですが、ちょっと違いました。
いわゆる『できる女性』なのです。今風に言うならば『ビジネスセンスというか、商才がある方』なんです。
そうか!ソサノヲさんのバイタリティとこの方の商才が掛け合わさり、オホナムチさんという優れた息子が生まれ、出雲の国を爆発的に豊かにしたのか!と納得したのでした。
イナタヒメに商売繁盛を祈願するのは理にかなっていると言えますね。
神事でお忙しいのか、イナタヒメは美鈴に話しかけることはありませんでした。何度も御礼をお伝えして、御前を失礼しました。
イナタヒメ、一押しの授与品
授与所を覗いてみると、『湯津爪櫛』という櫛の形をした根付が売っていました。
『クシイナダヒメのクシから取っているのかな?』と興味を持ち、
緑色の根付を選んで買いました。(根付の色は黄色やピンクなど何種類もありました)

すると、神事の途中なのに、突然『そうか!そなたはそれが気に入ったのか?』とイナタヒメが美鈴に話しかけてニコニコ笑っておられます。
どうやらイナタヒメは御自身由来の『湯津爪櫛』気に入っているようなのです。
(美鈴がこの根付を選んだら、非常に喜んでおられた)やはり商才のあるイナタヒメなのでした。
ソサノヲさんの不思議な波動
六所神社の裏に小さな公園があるので、お子様連れの方は嬉しいですね。

参拝を終えて息子と公園で遊んでいると、子どもが大好きなソサノヲさんは、神事の最中にも関わらず、こちらに意識を投げかけてくれます。

公園から丁度本殿の裏手が見えます。
ソサノヲさんは独特な波動をお持ちの方で、じんわりとポカポカ暖かい、遠赤外線のような波動をお出しになる方なのです。
色んな御祭神にお会いしていますが、この波動を出される方はソサノヲさんだけで、この波動に触れただけでソサノヲさんだとすぐに分かります。
ソサノヲさんはとても暖かく心地よいエネルギーで包んでくださるので、ずっとその神社に居たくなってしまうのです。

ソサノヲさんは息子の上空に飛行機雲を飛ばせてみたり、息子の近くにスズメを歩かせたり、あの手この手で息子を喜ばせようとしてくれます。
(本当に子供がお好きなのです)
本来ソサノヲさんはこういう方なのだと思う。ソサノヲさんの過去はもうずっと昔の話、死の境地をも超えたソサノヲさんは、今は慈愛の波動で包まれています。

ソサノヲさんとイナタヒメにお会いできる六所神社に是非ご参拝ください。
国府祭(こうのまち)も是非チェックしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!